石英ガラスは、一般のガラス素材に比べ、光透過性に優れ、耐熱性が高いことから、水銀ランプやハロゲンランプ、キセノンランプなどの素材として広く使われており、光洗浄、改質、硬化や殺菌・検査用の各種光源など、さまざまな産業分野で利用されています。
信越石英では、ランプ用石英ガラス管として、天然石英ガラス、オゾンレス石英ガラスから真空紫外域での使用に適した合成石英ガラスや高純度の低アルカリ天然石英ガラスまで、幅広くラインアップしており、用途により最適な材料をお選びいただけます。

主な特長
- 独自のツールフリー法で製造するため、管の内外面が平滑で欠陥がありません。
- 独自の製法により、ランプに最適なサイズを提供できます。小ロット、短納期にも対応します。
主な用途
- 医療や食品分野などの殺菌用・検査用
- 各種照明・映像
- 半導体・FPD製造プロセスの露光装置用光源、洗浄用ランプ
ランプ用石英ガラスの品種
- オゾンレス石英ガラス M235、M215
M235、M215は、特殊な酸化金属をドープし、紫外線の光透過性を制御した石英ガラスです。
M235は235nm、M215は215nmより短波長の光透過性を50%以下に制御します。 - 合成石英ガラス SUPRASIL-F300、F310
SUPRASIL-F300、F310は、天然石英ガラスより更に超高純度で、泡のない合成石英ガラスです。真空紫外から赤外までの透過率特性に優れています。
SUPRASIL-F300はOH基を無くした合成石英ガラス、SUPRSIL-F310はOH基を約250ppm含有した合成石英ガラスです。 - 天然石英ガラス HERALUX-E、HLQ210、HLQ270
HERALUX-E、HLQ210、HLQ270は電気溶融により製造したOH基の少ないタイプの天然石英ガラスです。
HLQ270は、特殊精製処理により金属不純物(特にアルカリ金属)を除去したランプ用の高純度天然石英ガラスです。
主要品種 | 品種名 | OH基含有量 (ppm) | 特徴 | 形状 |
---|---|---|---|---|
オゾンレス石英ガラス | M235 M215 |
約130-220 | M235は235nm、M215は215nmより短波長の光透過性を50%以下に制御。 | 管 |
合成石英ガラス | SUPRASIL-F300 | <1 | 超高純度で、泡や異物がありません。真空紫外での透過率特性に優れています。 | 管 |
SUPRASIL-F310 | 約250 | 管、板 | ||
天然石英ガラス | HERALUX-E HLQ210 HLQ270 |
約20 | 200nm以上の波長での透過率特性に優れています。 | 管、棒、板 |
■ SUPRASIL-F300、SUPRASIL-F310の紫外線透過率


■ M235、M382の紫外線透過率


※ サンプル厚さ 2mm
鏡面仕上げでの透過率参考データ
ランプ用石英ガラスに関するお問い合わせ
信越石英本社 営業部までお願いします。
営業部
〒141-0032
東京都品川区大崎1-11-2
ゲートシティ大崎イーストタワー9階
TEL 03-6737-0225
FAX 03-5759-6101
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